HOKAのランニングシューズを選ぶとき、おそらく多くの人が一度は迷うのが、
「ボンダイ9とクリフトン11、結局どっちを買えばいいの?」
という問題ではないでしょうか。
私自身、この2足を両方所有しています。

しかも、一度試着しただけではありません。
今日はボンダイ9。
翌日はクリフトン11。
またボンダイ9。
そしてクリフトン11。
というように、何度も何度も履き比べながら、
「この2足は一体何が違うんだろう?」
ということを日々確かめています。
そして、かなりはっきり分かってきました。
先に結論を言ってしまうと、
ボンダイ9とクリフトン11は、どちらも非常に快適なシューズですが、快適さの方向性がまったく違います。
私の感覚を一言で表現するなら、
ボンダイ9は「地面から少し離れた、分厚いクッションの上に乗っている感覚」。
一方、
クリフトン11は「羽田空港などにある動く歩道に乗ったように、一歩一歩が自然と前へ進んでいく感覚」。
です。
同じHOKAなのに、ここまで違うのか。
両方を何度も履き比べるたびに感じます。
この記事では、ネット上のスペックを並べるだけではなく、実際にボンダイ9とクリフトン11を所有し、日常的に履き比べている立場から、
・クッション性
・歩きやすさ
・走りやすさ
・重さの感じ方
・足の運び
・安定感
・長時間履いたときの違い
・ウォーキングならどちらか
・ランニングならどちらか
・普段履きならどちらか
・結局どちらを買うべきなのか
まで徹底的に比較していきます。
「ボンダイ9とクリフトン11で迷っている」
という方には、かなり参考になると思います。
ボンダイ9とクリフトン11、最初に結論
時間がない方のために、まず結論です。
ボンダイ9がおすすめな人
・とにかくクッション性を最優先したい
・地面からの衝撃をできるだけ感じたくない
・ゆったり歩きたい
・長時間立ったり歩いたりすることが多い
・足元に安心感が欲しい
・フワッとした履き心地が好き
・多少重くても快適性を優先したい

クリフトン11がおすすめな人
・軽さを重視したい
・テンポ良く歩きたい
・一歩一歩、自然に前へ進む感覚が好き
・ウォーキングだけでなくランニングにも使いたい
・旅行などでたくさん歩く
・軽快な履き心地が好き
・迷ったら万能な1足を選びたい

そして私自身の感覚では、
「守られている感覚」を求めるならボンダイ9。
「前へ進ませてくれる感覚」を求めるならクリフトン11。
です。
この違いを理解すると、かなり選びやすくなります。
ボンダイ9とクリフトン11の最大の違いは「クッション量」だけではない
ボンダイとクリフトンを比較すると、
「ボンダイの方がクッションが厚い」
という説明で終わってしまうことがよくあります。
もちろん間違いではありません。
しかし、実際に毎日履き比べてみると、それだけでは説明できない違いがあります。
私は、
「地面との付き合い方が違う」
と感じています。
ボンダイ9を履いて歩くと、地面を直接踏んでいるというより、
地面と自分の足との間に大きなクッションが一枚入っている
ような感覚があります。
一方、クリフトン11では地面との距離感そのものより、
着地したあと、次の一歩へ移るまでがとても速い
と感じます。
この違いが、両モデルの性格を決定的に分けています。
ボンダイ9の履き心地|地面から離れたクッションの上にいる感覚
初めてボンダイ9を履いたときに印象に残るのは、やはり足の下にあるクッションの存在感です。
ただ柔らかいだけではありません。
私の場合、
「自分の足が地面から少し高い場所にある」
ように感じます。
例えば普通のスニーカーの場合、
足。
靴底。
地面。
という感覚があります。
ところがボンダイ9の場合、
足。
分厚いクッション。
さらにクッション。
そしてようやく地面。
そんなイメージです。
もちろん実際にそこまで極端に高いわけではありません。
しかし感覚として、
地面からの距離がかなりある。
これがボンダイ9を履いたときに強く感じる特徴です。
ボンダイ9は「沈み込む」というより「守られている」
クッション性の高いシューズというと、
「フワフワ」
「柔らかい」
という表現が使われがちです。
しかし、私がボンダイ9に感じる良さは、それだけではありません。
足裏全体を大きなクッションが守ってくれている安心感
があります。
アスファルト。
コンクリート。
硬い床。
そういった場所を歩いていても、
地面からの硬さが直接足に伝わりにくい。
そのため、
「今日はゆっくり長く歩こう」
という日には非常に心強い存在です。
クリフトン11の履き心地|羽田空港の「動く歩道」のよう
対してクリフトン11。
こちらは履き比べれば履き比べるほど、不思議な靴だと感じています。
もちろんクッション性はあります。
しかし、私が一番強く感じるのはクッションではありません。
「次の一歩が出るのが早い」
ことです。
一歩踏み出す。
着地する。
すると、その着地が終わる前に、
もう次の足が出たくなる。
そんな感覚があります。
私はこれを説明するとき、
空港にある「動く歩道」
が一番近いと思っています。
羽田空港などで長い通路を移動するときにある、床そのものが動いているエスカレーターのような設備です。
あれに乗って歩くと、
普通に歩いているだけなのに、自分がいつもより速く前へ進んでいきます。
クリフトン11にも、少し似た感覚があります。
もちろん靴自体が動いてくれるわけではありません。
しかし、
一歩目から二歩目、二歩目から三歩目への移行がとにかく自然。
そのため、
「自分が頑張って足を前に出している」
というより、
「靴に次の一歩を促されている」
という感覚になるのです。
クリフトン11が「軽い」だけでは説明できない理由
クリフトン11の軽快さは、単純に重量が軽いことだけが理由ではないと思います。
もちろんボンダイ9と比べると、持った瞬間から軽快さを感じます。
しかし実際に重要なのは、
歩いている最中に軽く感じること
です。
靴を手で持った重量と、
実際に1時間歩いたときに感じる重さは別物です。
クリフトン11の場合、足を前へ振り出すときの負担が少なく感じます。
そのため、
「もう少し歩こうかな」
という気持ちになりやすい。
これは日常使いではかなり大きなメリットです。
ボンダイ9 vs クリフトン11|クッション性を比較

クッション性だけを単純に比較するなら、
ボンダイ9の勝ち
です。
ただし、
「クッションが多い=全員にとって快適」
とは限りません。
ボンダイ9のクッションは、
地面からの衝撃を遠ざけるためのクッション
という印象。
クリフトン11は、
着地から次の一歩へつなげるためのクッション
という印象があります。
ですので、
「膝や足への衝撃をできるだけ少なくしたい」
「ゆったり歩きたい」
ならボンダイ9。
「クッションも欲しいけれど、軽快さも欲しい」
ならクリフトン11。
この考え方が分かりやすいと思います。
歩きやすさはどっち?
これは非常に難しい比較です。
なぜなら、
どんな歩き方をしたいか
によって答えが変わるからです。
ゆっくり散歩するなら、私はボンダイ9の安心感が好きです。
一方、
駅から駅へ歩く。
旅行先で歩き回る。
ショッピングモールを長時間歩く。
空港の中を移動する。
このような場面では、私はクリフトン11の軽快さに魅力を感じます。
特に少し速めのテンポで歩き始めると、クリフトン11の良さがかなり分かりやすくなります。
ランニングならボンダイ9とクリフトン11どっち?
ランニングについては、目的によって選択が分かれます。
ゆっくりしたジョギング。
リカバリー目的。
脚への衝撃をできるだけ抑えたい。
このような使い方では、ボンダイ9のクッション量が心強いでしょう。
一方、
毎日のジョギング。
少しテンポを上げたランニング。
ウォーキングとランニングを両方したい。
という場合は、クリフトン11の方が扱いやすく感じます。
特に私の場合、クリフトン11は、
「次の一歩へ行きたくなる」
感覚が強いため、自然に歩行やランニングのテンポが上がります。
長時間歩くならどっち?
これも非常に気になるポイントだと思います。
長時間歩く場合、
最初の10分の履き心地だけでは判断できません。
1時間。
2時間。
さらに長く履いたときにどう感じるかが重要です。
ボンダイ9は、長時間でも足の下にクッションがある安心感があります。
そのため、
足裏への衝撃が気になる人
にはかなり向いていると思います。
対してクリフトン11は、
靴そのものの存在を感じにくくなる軽快さ
があります。
長時間になるほど「軽い」ということのありがたさを感じる場面があります。
ですから、
足裏の保護を優先するならボンダイ9。
歩行の軽快さを優先するならクリフトン11。
という選び方になります。
旅行に持っていくなら私はクリフトン11
旅行では、
駅。
空港。
ホテル。
観光地。
ショッピング。
と、とにかく歩きます。
そのため私なら、旅行用として1足だけ選ぶならクリフトン11を選びます。
理由は、
歩き出しが軽いこと。
そして、
次の一歩が自然に出ること。
です。
空港の長い通路などでは、まさにクリフトン11の特徴が生きてきます。
「まだこんなに歩くのか……」
という場面で、シューズそのものが重く感じないことはかなり重要です。
立ち仕事ならボンダイ9もかなり魅力的
逆に、歩き続けるより、
長時間立っている。
立ったり少し歩いたりを繰り返す。
という使い方なら、ボンダイ9の方が魅力的に感じます。
足の下に分厚いクッションがあるため、
硬い床の上に直接立っている感覚が弱い
からです。
コンクリートや硬い床で過ごす時間が長い人には、この差は大きいでしょう。
安定感はボンダイ9
ボンダイ9はソールそのものの存在感が大きく、
履いていると、
足元に大きな土台がある
ような安心感があります。
クリフトン11はそこまで大きな土台感はありません。
その代わり、
軽く、
スムーズで、
次の一歩が出やすい。
つまり、
どっしり安心=ボンダイ9
軽快でスムーズ=クリフトン11
という性格の違いがあります。
普段履きではどちらが使いやすい?
普段履きなら、私はクリフトン11の方が万人向けだと思います。
コンビニ。
買い物。
通勤。
散歩。
旅行。
軽いランニング。
これらを1足でこなしたいなら、クリフトン11は非常に便利です。
ただし、
「とにかく最高レベルのクッションを味わいたい」
という人はボンダイ9。
HOKAらしい厚底感を強く味わいたいなら、ボンダイ9の満足感はかなり高いと思います。
見た目の存在感はボンダイ9

これは好みですが、ボンダイ9は足元の存在感があります。
HOKAらしい、
「分厚いソールを履いている」
という感じが強い。
一方クリフトン11は、ボンダイ9より少しすっきり見えます。
普段着との合わせやすさを優先するならクリフトン11。
厚底シューズとしての存在感を楽しみたいならボンダイ9。
私はそんな印象です。
2足を毎日履き比べるからこそ分かったこと
正直に言うと、
店頭で数分履いただけでは、この2足の違いは完全には分からないと思います。
どちらも履いた瞬間、
「さすがHOKA。快適だな」
と思うからです。
しかし翌日ボンダイ9。
その翌日にクリフトン11。
さらに翌日にまたボンダイ9。
というように何度も履き比べていると、性格の違いがだんだん見えてきます。
ボンダイ9を履いた翌日にクリフトン11を履くと、
「軽い。そして足が前へ出る」
と感じます。
逆にクリフトン11を履いた翌日にボンダイ9を履くと、
「足の下にこんなにクッションがあったのか」
と驚きます。
この差がおもしろい。
どちらが上というより、
目指している快適さが違う
のです。
「柔らかい靴が欲しい」だけでボンダイ9を選ばない方がいい
ここは購入前に知っておいてほしいところです。
「柔らかい靴が欲しいからボンダイ」
という選び方だけでは、少しもったいないと思います。
例えば、
たくさん歩く。
少し速めに歩く。
旅行用。
ウォーキングとランニング兼用。
こういった用途なら、
クッション量だけでなく、
足運びの良さ
も非常に大切です。
その点ではクリフトン11の魅力が際立ちます。
逆に、
ゆっくり歩く。
衝撃を減らしたい。
厚いクッションの安心感が欲しい。
という人にはボンダイ9。
ここを基準に考えると失敗しにくいと思います。
ボンダイ9がおすすめなのはこんな人
改めて整理します。
ボンダイ9は、
「自分と地面の間にできるだけ大きなクッションが欲しい人」
におすすめです。
特に、
・硬い路面を歩くことが多い
・ゆったりしたペースで歩く
・足裏への衝撃が気になる
・クッションの厚さをしっかり感じたい
・安定感が欲しい
・HOKAらしい厚底を楽しみたい
という人にはかなり向いています。
クリフトン11がおすすめなのはこんな人
クリフトン11は、
「快適だけど軽快に動きたい人」
におすすめです。
特に、
・ウォーキングをよくする
・旅行で長時間歩く
・普段履きにも使いたい
・ランニングもしたい
・靴の重さが気になる
・テンポ良く歩きたい
・一足で幅広く使いたい
という人には非常に使いやすいでしょう。
どちらか1足だけなら私はクリフトン11を選ぶ
これはあくまで現在の私自身の使い方での結論ですが、
もし、
「ボンダイ9かクリフトン11、どちらか1足だけ残してください」
と言われたら、私はクリフトン11を選びます。
理由は、
使える場面が多いから。
です。
散歩。
買い物。
旅行。
ウォーキング。
ランニング。
どれでも使える。
しかも軽い。
そして何より、
歩き始めた瞬間から足が前へ出ていく感覚
がとても気持ちいい。
この感覚は、他のシューズと履き比べるほど分かります。
ただしボンダイ9にしかない魅力もある
一方、
「それならボンダイ9は必要ないのか」
と言われれば、まったくそんなことはありません。
むしろ私は両方持っているからこそ、ボンダイ9を履きたくなる日があります。
今日はゆっくり歩こう。
足元を楽にしたい。
厚いクッションに包まれたい。
そんな日はボンダイ9です。
クリフトン11では味わえない、
「足元に大きなクッションがある安心感」
があります。
この感覚こそボンダイ9の魅力です。
ボンダイ9とクリフトン11は「上位・下位モデル」ではない

価格やクッション量だけを見ると、
「ボンダイ9の方が上位モデルなの?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし私は、
上下関係ではなく、方向性が違う2足
だと考えています。
ボンダイ9は、
最大級のクッションを楽しむ靴。
クリフトン11は、
クッションと軽快さのバランスを楽しむ靴。
です。
だから両方存在する意味があります。
ボンダイ9とクリフトン11を比較した最終評価
私自身が毎日履き比べた感覚で評価すると、
クッションの厚さ
ボンダイ9 ★★★★★
クリフトン11 ★★★★☆
軽快さ
ボンダイ9 ★★★☆☆
クリフトン11 ★★★★★
足が前へ出る感覚
ボンダイ9 ★★★☆☆
クリフトン11 ★★★★★
安定感
ボンダイ9 ★★★★★
クリフトン11 ★★★★☆
長時間ウォーキング
ボンダイ9 ★★★★☆
クリフトン11 ★★★★★
ゆっくり歩く快適さ
ボンダイ9 ★★★★★
クリフトン11 ★★★★☆
ランニングとの兼用
ボンダイ9 ★★★★☆
クリフトン11 ★★★★★
普段履きの万能性
ボンダイ9 ★★★★☆
クリフトン11 ★★★★★
もちろん足型や体重、歩き方によって感じ方は変わります。
しかし、少なくとも私が何度も履き比べて感じている違いはかなり明確です。
まとめ|ボンダイ9は「守る」、クリフトン11は「進ませる」
ボンダイ9とクリフトン11。
同じHOKAの人気モデルですが、何度も履き比べるほど、
まったく違う魅力を持った2足
だと感じます。
私なりに最後に一言でまとめるなら、
ボンダイ9は足を「守ってくれる靴」。
そして、
クリフトン11は足を「前へ進ませてくれる靴」。
です。
ボンダイ9を履くと、
地面との間に分厚いクッションがあり、
足が守られているように感じる。
クリフトン11を履くと、
羽田空港の動く歩道に乗ったときのように、
一歩。
また一歩。
と自然に前へ進みたくなる。
この違いは、実際に何度も履き比べるほど分かってきます。
どちらが優れているという話ではありません。
自分が靴に何を求めるか。
それが一番重要です。
クッションを最優先するならボンダイ9。
軽快さと万能性を重視するならクリフトン11。
そして迷ったら、
私はクリフトン11をおすすめします。
一方、
「HOKAらしい分厚いクッションを一度味わってみたい」
という方には、ぜひボンダイ9も履いてみてほしいです。
この2足は、写真で見る以上に性格が違います。
だからこそ、比べるのが本当に面白い。
私自身、これからも2足を交互に履きながら、気づいた違いがあればこの記事にも追記していきたいと思います。
実際に使い続けたからこそ分かることを、今後もできるだけ正直に紹介していきます。
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